岐阜の美味しい食文化

岐阜の食文化/明宝ハム

岐阜の食文化/明宝ハム

岐阜県明宝地区には地域で半世紀以上愛され続けている「昔なつかしの味」があります。それが「明宝ハム」。岐阜の美しい山々、長良川の支流、文字通りの山紫水明の地・郡上明宝村で30余年の歳月をかけ明宝ハムのおいしさは育まれてきました。岐阜県の特産品として代表的な明宝ハムは良質な国産の豚肉だけを原料とし、食品添加物の使用を極力おさえ、安心して食べることが出来ます。一度食べるとばその風味、豊潤さにご「もういっぺん食べたい」と県内外の多くの人々から絶賛されています。どう料理しても変わらぬ美味しさは岐阜の純粋な山村の人たちの優しさを込めた心の味といえましょう。

岐阜の食文化/明宝ハムとは

明宝ハムとは豚のもも肉だけを使った、正統派のプレスハムです。「明宝ハム」は昭和28年に農山村の食生活改善運動と村の畜産振興を目的として製造を開始しました。良質な国産の豚肉だけを原料とし、その風味、豊潤さは、既に県内外から絶賛されています。どう料理しても変わらぬ美味しさの「明宝ハム」は、岐阜の純粋な山村の人たちの優しさを込めた心の味といえましょう☆

岐阜の食文化/明宝ハムの始まり

昭和28年に農山村の食生活改善運動と村の畜産振興が目的で製造が始まったと聞いていますが、その後も製法や材料を変えることなく、村おこしの大切な特産品として製造されてきたこと、尊敬に値しませんか?「本格的なドイツ製法のハムソーセージ」が普通にスーパーに並ぶようになった今でも、このプレスハムの根強いファンは少なくありません、かくいう私もその一人です(´▽`)確か秋田県由利本荘市のB級ご当地グルメ「本荘ハムフライ」も、豚肉100%のプレスハムが必須条件でしたよね☆「明宝ハム」も「本荘ハムフライ」も、次世代に必ず伝え残していただきたい味です。

岐阜の食文化/明宝ハムの歴史

明宝ハムは昭和28年に農山村の食生活改善と村の振興が目的でつくられたんです。でも昔はハムと言えば、贅沢品。小さく貧しい明方村でハムを買う人は少なく大赤字だったようです。転機となったのは昭和55年、NHKの「明るい農村」という番組。これが全国で放送されたのを機に明方ハムという名前が一気に広まったんです。売り場には早朝から長い列ができ、売り切れてしまいなかなか手に入らない「幻のハム」とも言われるほどでした。明方ハムの生産は村おこしの大事な特産品として成長し続ける一方で、当時の郡上農協が従業員確保を理由に工場を八幡に移す計画が持ち上がったんです。でも、それでは本当の意味での地域振興にはならないと、村主導で商工会、森林組合、自治会などが出資し、村民総参加による第3セクターによるハム製造販売会社「明方特産物加工株式会社』がつくられました。その後「明方の宝」という願いを託した「明宝ハム」という名に改名したのです。

岐阜の食文化/明宝ハムの素材へのこだわり

明宝ハムは豚のもも肉だけを使用しています。冷凍の肉を使うと豚の臭みがでてしまうので、国内産の生肉を使っているんです。美味しさの秘密は、肉の解体作業にあるでしょう。もも肉には細かい筋が多く、それを一本一本手作業で取り除きます。この作業は非常に手間のかかる作業ですが、これをするかしないかでは格段にハムの出来が違うようです。また添加物に関しても、保存料・着色料・酸化防止剤・増量剤は一切使用していないので肉本来の旨味が味わえ、安心して食べることが出来ます☆

岐阜の食文化/明宝ハムの食感

明宝ハムはプレスハムであり、昔よく見かけたソーセージ系統のハムです。「明宝ハム」は切り口を一目見て、ロースハムとは違い、一度バラバラになったものが再度結合させられたことが分かります。そもそも、プレスハムとはそういうものなのです。食べてみると、歯ごたえがあり、ソーセージとは違うロースハムに近い食感です。ピュアな風味があるロースハムとは違い、味わいのある一品です。焼いた明宝ハムを食べてみると、歯ごたえが増し、味が濃く感じます。チャーハンに合いそうな感じもします。

岐阜の食文化/明宝ハム工場

昭和28年、農山村の食生活改善運動と地元の畜産振興を目的に製造された「明宝ハム」。国産豚を使用し、食品添加物を極力控えた「明宝ハム」は、明宝を代表する特産品として有名です。工場では、明宝ハムの製造工程の見学ができます。

岐阜の食文化/明宝ハムの明方ハム

岐阜県を代表する2大ハムブランド、明方ハムと明宝ハム。岐阜県では「明宝ハム」のほかに「明方(みょうがた)ハム」というものが売られています。昔ながらの製法で作られたプレスハムは岐阜県で愛され続ける逸品です。お歳暮やお中元など贈り物用のギフトセットにも大変喜ばれます。郡上の贈り物、お土産の定番商品です。

岐阜の食文化/明宝ハムの明方ハムの歴史

現在、明宝ハムと明方ハム(みょうがたハム)の両方が売られています。元々は同じ物でした。明方村(後の明宝村、現郡上市)が中心となって展開しているのが明宝特産物加工株式会社が製造する明宝ハムであり、めぐみの農協が中心となって展開しているのが明方ハムです。明宝ハムは全国的に流通していますが、明方ハムはその殆どが岐阜県内でしか流通していません。元々明方ハムはあえて希少価値をつけるたに生産数が限られていましたが、明宝ハムは積極的に拡販を図りました。そのためかつては郡上郡(現郡上市)外ではプレミア価格で売られていた明方ハムともども、現在では大規模小売店では希望小売価格よりも数百円安で売られています。また明方ハムという単一商品しか販売しなかった農協に対し、明宝特産物加工株式会社はソーセージなど姉妹商品の開発にも熱心だったそうです。

岐阜の食文化/明宝ハムと明方ハムのハム戦争

上記でも述べた通り、明宝ハム誕生のきっかけは、郡上農協と明方村(いずれも当時)の対立でした。村からの補助の申し出を蹴った郡上農協の姿勢にも問題はあったものの、村名自体を明宝村に改変したのは、自らが立ち上げた明宝ハムのブランドを高め、逆に明方ハムのブランドイメージを下げることを意図した行為といえるでしょう。実際、歴史ある村名をそのような理由で改正したことについては、村外からも強い非難が起こっています。郡上市への合併後も明宝の名は残ったものの、由緒ある地名である明方は失われたのです。