岐阜の美味しい食文化

岐阜の食文化/いももち

岐阜の食文化/いももち

岐阜県は、日本の中部地方に位置し、海に囲まれている日本では数少ない内陸部に位置します。北部の飛騨(ひだ)地方は、北アルプスの御嶽山(おんたけさん)、乗鞍岳、奥穂高岳など、標高3000m級の山々が点在します。また、南部の美濃地方は濃尾平野に流れ出す木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)があり、その中でも長良川の中流域は「日本の名水百選」に選ばれたとても美しい清流です。自然に恵まれている岐阜県は、昔から「飛騨の山、美濃の水」という「飛山濃水」と伝えられてきました。岐阜県は海抜0mの平野から3000mを超える飛騨山地等の標高の差が大きいので、岐阜市と北部の高山市等では気候も大きく異なっています。そんな岐阜県のいももち(芋餅)は、県内でも中南部の加子母(かしも)地域の郷土料理です。

岐阜の食文化/各地のいももち

岐阜のいももちは、地元の西方(にしがた)いもという粘りの強いいもとお米を一緒に炊きあげ、潰して丸めて焼いて各家庭で食べられていました。地元では、春はみょうがの葉、秋はかぶらの葉に包んで焼いて、季節を味わって食されています。地域の祭でも特産品として販売されることもあります。いももちは北海道、和歌山県、高知県及び岐阜県の郷土料理です。ただし、同じ名前でも使用する芋の種類(ジャガイモ、サツマイモ、里芋)や製法が全く違う料理です。北海道はジャガイモで片栗粉を混ぜて、バターや醤油を付けて、手軽なファストフードとして高速道路のサービスエリアの売店でも提供されています。また、和歌山県や高知県はサツマイモが使われます。中にはあんが入り、きな粉がまぶされています。岐阜県では、里芋と米が使われるのが特徴です。

岐阜の食文化/岐阜のいももちの作り方

岐阜のいももちは、通常米を炊く要領で、皮をむいた里芋と米を一緒に炊いたものです。炊き上がったものを棒などでつぶして混ぜ合わせ、それを丸餅形に整形します。すりおろした生姜と醤油を混ぜて作ったタレで餅を味付けして焼き上げます。

岐阜の食文化/岐阜のいももちのレシピ

いももち:材料 4人分

作り方

岐阜の食文化/全国のいももち

いももちは、北海道のほか和歌山県や岐阜県などの郷土料理で有名ですが、地域によって作り方や味が異なります。和歌山県のいももちは、普通のおもちを作る材料に蒸したサツマイモを混ぜてつき、中に餡を入れてきなこをまぶしたもので、食感がなめらかでとても柔らかいのが特徴です。岐阜県のいももちは、餅米を使わず普通のお米と皮をむいた里芋を一緒に炊き上げたものをつぶして混ぜ合わせ、それを丸餅して生姜醤油で味付けして焼き上げるもので、生姜醤油香ばしい香りが特徴です。そして、北海道のいももちは米は使わず、皮をむいてゆでたジャガイモをつぶした物に片栗粉を加えてよく練り上げ餅状にしたもので、醤油やバターなどを付けて食べるのが最もポピュラーです。このように地域によって、お米を使ったりもち米を使ったり、そしてなにより肝心な芋の種類が違うのです。

岐阜の食文化/岐阜県あれこれ

岐阜県は美濃国と飛騨国で大半を占めていますが、一部、越前国と信濃国も含まれています。地名の由来は、織田信長が稲葉山に居城を移した頃、尾張政秀寺の沢彦宗恩(たくげんそうおん)が進言した「岐山・岐陽・岐阜」の3つから選択したものと伝えられています。沢彦宗恩は、中国の「周の文王、岐山より起り、天下を定む」という故事にならってこれらの地名を考えたといい、天下統一を目指す信長は「岐阜」の名称を選んで、稲葉山城下辺りの「井口(いのくち)」を「岐阜」に改めたと伝わっています。また、信長が「岐阜」と名づける前から禅僧の間で呼ばれ使われていたことなど、由来には諸説が色々あります。

長良川鵜飼
長良川鵜飼長良川の夏の風物詩。約1300年継承されている伝統行事の鵜飼は、毎年5月11日から10月15日まで、長良川の増水時と中秋の名月の日を除いて毎夜開催されています。長良川の鵜は、野生の海鵜を飼い慣らして、2~3年で訓練をして一人前の鵜にしたものです。また、宮内庁式部職である6人の鵜匠は、代々続く世襲制によりこの技を継承しています。鵜と共に生活を送る鵜匠は、身を伝統装束に包み、漁を行います。舟が横一列に並び、鵜匠がかけ声をかけながら、鮎を浅瀬に追い込んで一斉に獲る鵜飼の終演「総がらみ」はまさに壮観のひとことです。観覧船もあり、お弁当などを楽しみながら、鵜飼を満喫できます。
高山
高山市・上三之町飛騨国・高山は、東に乗鞍岳、焼岳、穂高岳、槍ヶ岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、南東に御岳、北西に白山という険しい山々と北の日本海に流れる宮川、南の太平洋へ流れる飛騨川の厳しい河川峡谷に囲まれている盆地です。高山、国府、古川盆地があり、無数に広がる谷筋沿いには、小さな平地が点在します。山地率は92.5%で、日本国内の平均山地率が60%台に比べ、際立って森林が多いのです。そんな緑豊かな飛騨の高山盆地は内陸性盆地型気候で、昼夜、夏冬の気温差がとても大きく、湿度が低いのです。冬は氷点下15度近くまで下がることもあり、新雪はサラサラの粉雪になります。
高山祭
高山祭は、京都の祇園祭、秩父の夜祭とともに、日本三大美祭として名高い祭りです。春の山王祭と秋の八幡祭を総称して高山祭といいます。祭りの醍醐味は動く陽明門と言われる屋台です。からくり人形の精巧な動きも見所のひとつです。屋台は全て1960年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。また、1979年には高山祭の屋台行事が国の重要無形民族文化財にも指定されました。
白川郷合掌造り
白川郷合掌造り1995年にユネスコの世界文化遺産になった白川郷は、機能や景観に優れた家屋、約110棟が集落を形成しています。静かな山村は、春の桜風景や冬の雪景色などの光景を一年中楽しむことができます。また、田植えの時期のお祭りやどぶろく祭りなどが、今も変わらず行われており、季節ごとの味わいと美に心を癒されます。美しい景観の中で、様々な体験などを体感できます。
小坂(おさか)の滝めぐり
三ツ滝岐阜県下呂市小坂町(おさかちょう)は、5m以上の滝が200カ所以上もある、日本一滝の多い町です。「NPO法人飛騨小坂200滝」では、初級者から上級者まで楽しめる秘境滝めぐりガイドを行っています。「小坂の滝めぐり」は、全国に誇ることのできる魅力的な観光資源として、平成20年8月に岐阜県から「岐阜の宝もの」第1号として認定されました。